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テクノロジー Technology&Concept - 株式会社カツイチ

テクノロジー Technology&Concept

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~大事に使って頂く為に、大事に造る 自社製造スピリット~

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株式会社カツイチの歴史は播州毛針の発祥地ともいえる西脇市蒲江町にて中川孝之助が1920年「中川製針所」を開業することで始まりました。

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戦前後の度重なる鉄等資材不足のなか毛針製造業を続け、同町にて1964年「中川行一商店」に改称。1983年「株式会社カツイチ」と法人化後に現事務所・工場所在地である蒲江町517-12番地に移転し、中川明紀が代表取締役に就任。“可能性への挑戦”の第二創業理念をかかげ業務を拡大させます。2015年中川宗繁が代表取締役に就任。2017年、最新技術を採用した第一工場を新築移転、現在に至ります。

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会社組織となったとき、毛針加工業から釣針の生産という新しい針路にカツイチ号は大きく舵を切ります。しかも、当時漁師達の主流であった鉄針ではなく、特殊高炭素鋼を使用したレジャーフィッシング用の高品質カーボンスティール製フックの自社生産という挑戦でした。その背景には鮎の友釣ブーム、そして欧米からのルアーフィッシングの影響があり、トップアングラー達の意見をフィードバックさせ製品化するという、業界でも斬新な開発モデルを確立させたのです。創業以来培った経験は、国内外スポーツフィッシング用アイテムに受け継がれ、「企画」「設計開発」「製造」「営業」「出荷」という企業の一連の流れを有する現在の当社のコンピテンシーに繋がりました。現在国内にはHEAD OFFICE・倉庫・第一工場・第二工場、そして海外には自社工場を所有し、釣針の製造販売を行っています。

 

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自社生産へのこだわり、自社炉への情熱
釣針の様々な製造の中でも「焼入れ」は針に魂を焼き込む工程です。技術社員が厳選された素材を高熱で焼入れ、焼き戻しで鍛え、強靭な釣針としての使命を課すのです。

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当社は釣針にカスタマイズさせた自社炉を1994年に開発し、この重要な工程を汎用炉ではなく「専用炉」で加工しています。従来型の熱処理で採用されるバッチ式真空炉とは全く異なり、釣針の焼入れ作業に特化させた可動式専用炉の誕生は、カツイチ社独自の硬度と粘りを両立させる焼入れ「K-Grit 製法」が完成した瞬間でした。この製法は短納期、かつ処理に優れていたため、バスフィッシングブーム時の針生産に大いに貢献しました。更に、より強度が必要な大型の海用ゲームフィッシングフックの生産を可能にするため約20年後の2015年にはK-Grit製法を更に進化させた「K2-Grit 製法」新炉を製作。炉内の無酸化状態をより完全なものにし、熱入れで起こりやすい鋼素材の脱炭や歪み、素材の組織変化等をデジタル管理化し、飛躍的な品質向上と更なる大型フックの焼入れを実現させました。

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新炉の特徴として、身近なところで説明すれば、「1Lのガソリンを同じ排気量のエンジンでどれだけ有効に使うか?」といった、車の燃費向上技術とも相通じるものがあるでしょう。素材の持つ潜在能力や強さを最大現まで引き出し、しかも熱量を有効活用する大型炉と進化したのです。現在主流のルアーフックに特化させ、現在当社が取り扱うすべての釣針はこの3基の自社炉で熱処理管理されています。

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Made in OUR FACTORY  Made by OURSELF

一般に釣針を形づくる成型や表面処理は、従来オートメーション化が難しいとされていましたが、第二創業の理念である「可能性への挑戦」にスタッフ一同が向き合うことは、自社加工技術の新鋭化に拍車をかけました。

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それは長年継承されてきた職人技を最新技術でデジタル化し、感覚を具現化することに始まります。自社内で“職人技”と“デジタル”が相反するのではなく、不即不離の関係にすることにより、お互いの長所をうまく引きだし飛躍的に生産効率や精度を安定させることに成功したのです。アウトソーシングやファブレスといった形に頼ることなく、“自分達で自社内生産の合理化”に取り組んだ姿勢が新たな生産潮流を創造し、「可能性が可能に変わった」のです。

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2010年頃から「MADE IN JAPAN」製品が注目されています。しかし、自社工場や設備のハード面は、経営には重くのしかかる足かせのように思われていた時代があったことは事実です。数多くの会社が低コストで生産できる海外工場に移転し、同時に技術が流出してしまった例もあります。しかし当社は創業以来現在に至るまで、自社生産製造のインソース化、ノウハウの蓄積を続けています。日本が世界で生き残る製造加工業として達観したスピリットを持ち続けることは、生産スピード、品質管理、開発、国際力、ひいてはコストパフォーマンスの向上につながるという信念を持っていたからです。

さて年間業界で何万点と新商品がマーケットに出るなか、一体どれほどの商品が消えているでしょうか?残念ながら生産上、会社の都合等で当たり前に商品が消えていってしまう今の世の中です。

 

ルアーマガジンの2007-2016年の10年間でフック部門 TACKLE OF THE YEAR 第1位を8回受賞

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お客様から変わらず愛され、支持を頂けるマスターピースと呼べる多くの製品を生産し続け、このような評価を頂けることも、私達の技術力の証明の一つだと考えています。

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先ほどの国内の評価だけにとどまらず、カツイチの製品は世界中のアングラーに届き始めています。

 

海外遠征に行くアングラー。

現地にモンスターフィシュに対応した最新タックルが選ばれる

レコードフィッシュ更新!現地ガイドが私たちの針の強さに驚く!

その評判はフィッシングショップへ報告される

そして各国バイヤーの元に評判が届く

 

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よく驚かれるのですが、現在カツイチ正規海外代理店の全てがバイヤー側からの引合いから始まったご縁、ご商売であるという事実です。世界30ヶ国を超える海外取引先に輸出し、皆様のご愛顧で小さな製針所が作る釣針は世界中のアングラーから認められるフックブランドとなっています。

世界地域問わず、我々はアングラーにとって近い存在であり続ける…様々な情報が飛び交い、選択肢やモノがありふれている時代になったからこそ、大量生産やコストダウンだけにこだわらず、「大事に製品を使って頂けるために大事に製品を造る」 デジタル社会の中で自社生産という変わらないアナログな鋼魂は、私たちを魚と繋げ、これからもアングラーと繋がり続けます。

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