KATSUICHI Reserch & Development / V7

V7(早がけトンボ)発売が遅れた理由

皆様の中には、昨年V8が販売されているのにV7がなぜないのか? と疑問をもたれた方も多いでしょう。発売が遅れた理由をV7開発メインテスター村田氏の実釣レポートと共に振りかえつてみましょう。

そもそもV7(99年プロトタイプネーム カイロク)の原型は村田満氏から発案されました。約3年前の1997 年春の事でした。97年初秋にテストが行われましたが、思うような釣果が出ませんでした。他社はどうか解りませんが我々は通常2年間で針の発案、企画、テストを行います。テスト期間が長すぎると、釣り方や鮎が変わってしまうし、期間が1年だとシーズンを通して全国区でのテストの量が少なすぎて、最高の針を作れません。2年間のテストは変わりゆく鮎の性質と釣りにもっとも適した期間なのです。V8 は1997,1998年共に改良を重ね2シーズンを通して良いテスト結果が出せました。同じくV7 も順調に抜群の結果が出ていました。しかし1998年9月のテストで悲劇が起こったのです。ケラレの多発です。ケラレ対策として開発されたのに最後の最後でケラレが起きたのです。この事を単なる偶然と考えないのが村田氏と我々カツイチの開発スタッフです。もう一年開発期間を延ばし徹底的にケラレの原理を研究し、最高の針を仕上げる事に決めました。V8の販売が先だったのはこのような理由からでした。こうやって、1999年のフィールドでV7はさらなる進化を期待されたのです。

まず最初は村田氏と開発スタッフとの間で素材、形状、針先、線経等の再確認が行われ、また新しくプロトサンプルが制作されました。一口にサンプルといいましても、形状6種類、針先3種類,、線経3種類の全てですから単純計算でも1年間54種類、.それにそれまでのサンプルを足しますととてつもない量だと解って頂けると思います。特に針先のテーパー角度にはこだわりました。単に細長くすると針先のトルクがなくなり、ケラレの原因となり、太短い針先では鱗に突き刺さりませんでした。色々試し、ケラレの起こりのにくい理想的なV7の針先と針先形状が完成したのです。下図は完成までのカイロク形状の一部を推移図にしたものです。

最終形状をお渡ししてからの村田氏のレポートをまとめてみました。

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今の世の中でなくなって欲しいのが、税金と追い鮎のケラレです。モノを買えば5%、鮎を追わせば30%の確率で 無駄払いをしなければなりません。なんとかならないのか?昔はなかったのだから。

さてケラレですが釣り人の多いスレた鮎のいる狩野川、興津川、相模川だけ多発すると思っていました。平成11 年7月23日に 石川県手取川で15cm〜18cmの小鮎に3連発ケラレました。石川県の鮎に逃げられてたまるものか!そこで試作V7A VI-6.5号 の四本イカリに 付け替えました。あーら不思議でドンドン掛かり出したのです。釣った数は46匹としれていましたがその後は凄い結果が出ました。これ以後V7A VI-6.5号での三桁釣り結果です。

8月17日 三面川 152
8月18日 三面川 153
8月19日 三面川 110
8月20日 三面川 154
8月21日 三面川 120
9月 8日 日高川 119

伊南川で圧勝したときも大活躍しました。4本錨で無税の針はこれです!!!やはり角形は保持力第一でカドで魚体を捕らえては離さないのです。特に低水温時や 6,7,8月の釣りには抜群の威力を発揮します。

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研究熱心な村田氏から寄せられたの1999年実釣レポートの一部。状況、釣果、ハリに関する要望、データが書かれており、製品開発においては計り知れない役割をしています。

7月までのテストレポートの一部は(テスターレポート 魔法の針)でご覧頂けます。 

針先を長くしたり、短くしたり、角を増してみたり、氏にいろんなアドバイスを頂いたりと、こんな訳でやっと完成しました。発案から1000日を費やし今年デビューするV7に是非ご期待下さい。またすぐマネされるでしょうけど、釣り上げられた鮎の数とテスト数は事実ですから... 〜カツイチ開発スタッフより〜

  

  


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