| ○JIGGING Hooks Developing |
◎ JS‐1 SURGENT"N"
1999年夏に発売以来、独特なフォルムでジガー達の注目を浴びたJS−1。
何故このようなフォルムになったのか、完成に至るまでの開発秘話を紹介しましょう。
まず当社ソルトテスターからジギング専用フックの製造を依頼されたのはかれこれ2年ほど前、トリプルフックの全盛期だった時代で、トリプルフックを使わず、確実に大物を捕れるフックがジギングには必要となりました。おおよその形はすぐに出来上ったのですが、なかなか思う物が出来ず、テスターと開発スタッフの間で数々のサンプルが製作されたのです。
答えとしてJS‐1が誕生しました。
以下は我々がこだわりを持って製作したJS‐1の特徴です。
@エクストラショートシャンクに丸みを帯びさす事により、魚の口の中へ容易にフックを持ち込み、セミカーブドインポイントが確実に魚の口のサイドにフッキングをさせます。
A一般的にフッキングの向上とバレにくさの向上は相反する物です。針先が内側を向けば向くほどバレにくい針になりますが、掛かりが鈍くなり、外側に向けば向くほど掛かりは良いが、バレやすい針になります。ジギングにおいてその点をどのように改良するか???
答えは針先1本分だけのヒネリ加工をポイント部分に採用したのです。従来のヒネリ針とは違い、ホールド部分にはヒネリ加工をしていませんから、抜群のフッキングと強度を両立しています。また、もっとも特徴的なバックシフテッドアイ(針の背中側に管が閉じている)により、スタンディング時には針先が通常のアイより約10%外側に向きます。またゲイブ側に余計なアイの部分がない為、深く、広い範囲でのフッキングを可能とします。
Bシングルフックですからエビにはなりにくいのですが、JS‐1はスプリットリングを装着することでジグと水平状態になります。この事でエビになる確率を減らします。
最終プロトタイプ段階での実釣結果
開発テスターから「やっぱり、この針いい場所にかかるね!!!」の一言!(^^)!
下図はJS‐1のスタンディング時から力を振り分けたものです。
全体図を見ていただければ解るように、バックシフテッドアイの採用で針先が外側に向く為、フトコロのバランスをシャンク側に移動させています。JS‐1独自の全体フォルムはバックシフテッドアイの支点の移動により完成した形なのです。フッキング後は基本的にS方向に張力が働き、その際、S張力の反対側に働く力が必ず針のフトコロの最深部(青色部分)で受けるように針のバランスをとっています。
もちろん妥協を許さない当社スタッフは熱処理や素材にもこだわりました。素材はマッシブワイアーを使用し、素材自体の強度アップを図っています。しかし通常、大型の針は熱処理が大変な為、焼きムラが出たりしていました。これでは品質が安定しないと、当社スタッフが特種熱処理プロセスを開発したのです。破断する限界の温度を知るためテストを重ね、曲がらず、折れない針の熱処理に成功したのです。1本、1本、全てが同じ熱処理条件にするという事は、大量生産という事を捨てなければなりませんでした。ですからJS‐1及び、ソルトウォーターBIG、共に市場では少し高めの値段設定をさせていただいています。時代に反しているでしょうが、少数でもいい物をお客様に提供したいという我々なりの結論です。
その甲斐あって、JS‐1は3/0では30kgf,8/0では125kgfというフトコロ引っ張り強度(当社実験での降伏点でみる降伏荷重値)を実現させました。下図
当社技術スタッフが自信をもってお勧めできるジギングフックです。 |