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ロウ付け部分とフック剛性の限界点
最初のプロトフックが完成したとき、ロウ付け部分を長く取って単純に剛性を求めたあまり、推定40kgオーバーのGTにハリが折られた。

大久保氏はそのフックを担当者に渡し「もっといいものを作りましょう」と言ってくださった。 この言葉があって完成できたと思う。今でも感謝している言葉である。
ロウ付け部分を長くすることは一見フックを強く見せるが、実際はフック自体の剛性、弾性のバランスを崩す不安要素だったのである。ハリ自体が弱いとロウ付け部分を長くして弱さはごまかせるかもしれないが、当社のフックはもそもそも他社と違う。“ロウ付け部分が長い=フックが強い”世間一般の観念に惑わされてしまっていたのである。 フックメーカーでありながら、フックの弾性を生かすと言うもっとも重要な事を見忘れていたのである。

こんな経験があったからこそ、フトコロの引っ張り強度が150kgfを越えるのフックが完成したのです。このロウ付け部分の材料とフックへの熱処理技術を当社では "Solid System"と名付けた。
上の写真はあえて某メーカーの300lbクラスのスプリットリングを付けてフトコロの引っ張り試験を行った結果です。むろんフックはスプリットリングが変形しているにも関わらず、ほとんど変形していない。グラフ表示なんかの試験結果ではなく、まぎれもない事実である。
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